アイスランドラムとは? 特徴・歴史からおすすめレシピまで

コラム | 公開日時: 2019年10月22日

他品種との交配が行われていない現在では亜流となってしまっている“ショートテール系”であるアイスランドシープ。そのなかでも生後4~5ヶ月の若い羊のみがアイスランドラムとして世界で楽しまれています。アイスランドの大自然でのびのびの育ったアイスランドラムは繊細な肉質を持ち、脂の甘味などの独特な特徴を持つラムです。

ヴァイキングが連れてきたままの”純粋な羊”

アイスランドシープは、中世にヴァイキングが持ち込んだままの”純粋な羊”です。9世紀〜10世紀にヴァイキングによってアイスランドに羊がもたらされました。その後、他品種との交配はせず、アイスランドシープ内での血統管理でのみ品質を向上させています。何度か交配による品種改良の試みもありましたが、病気などを引き起こしてしまったため他の品種を排除する結果となり、現在でもアイスランドへの羊の輸入は禁止されています。

よって、アイスランドシープの遺伝子は1100年前と同じなのです。「最も古く、最も純粋な羊の品種」を守っているのがアイスランドシープなのです。

大自然で育ったアイスランドシープ

アイスランドシープは大自然の中で自由に放牧されて育ちます。子羊が生まれるのは5月。その後、外に出られるようになると自由に放牧されるのです。山から谷へ、時には道路を横断して…夏のアイスランドの大自然を駆け回ります。

アイスランドシープは他の品種よりも冒険心が強いのが特徴。短い夏を精一杯生きるエネルギーに満ちたハーブなどの野草、花、そしてベリー類のうち好きな種類を好きなだけ食べ、豊かで上質なアイスランドの水を飲み大きくなるのです。その間、人工的な穀物や飼料、ホルモン剤は与えられません。アイスランドの自然の恵みだけで育つのです。

とっても珍しいアイスランドラム

日本に輸入されている羊肉のうち、アイスランド産は約1%。アイスランドラムは、ほとんどの日本人が食べたことがないレアな食材と言えます。

このページをツイートする