皆様アイスランド映画『<主婦>の学校』が日本でも公開されることをご存知ですか?
アイスランドにある「主婦の学校」を取材したドキュメンタリー映画なのですが、その「主婦の学校」で伝統のアイスランドラム料理を教えている様子を映画の中で垣間見ることができます。
では映画にも登場する伝統のアイスランドラム料理を少しご紹介しようと思います!
・スラゥトゥル(Slátur)とスヴィーザスルタ(Sviðasulta)
伝統料理の中でも調理方法と味がよく、今でもアイスランドの食卓によく見られる料理です。(これはアイスランド人の感想です)
スラゥトゥルはまとめてしまうと羊の内臓ソーセージ。
ライ麦などの麦類、オーツをもとに羊のレバーや血液で味付けをし、それを羊の腸に詰め込んだものが基本です。
スラゥトゥルは内容によってブロズマール(Blóðmör)とリフラルピルサ(Lifrarpylsa)の2種類に分かれます。
ブロズマールはより歴史が長く、直訳すると「血脂」と言います。
名前の通り羊の血をメインにした作り方となります。
現在はライ麦などで固めますが、昔はアイスランドには麦類が少なく、山草やハーブ、モスなども使用していました。
最近は家庭によってはレーズンなどを加えてオリジナリティを出していることもあるそうですよ。
リフラルピルサは「レバーソーセージ」です。
そのままレバーを使い味付けしますが、時々腎臓も加えます。
ブロズマールより後にできた製法であり、1800年代から広まっていった料理だそうです。
昔はどの家庭でも作っていた物ですが、今は食べられる量も減っていて作らない家庭もあるようです。
ただ今も家族や親せきがスラゥトゥル作りを集まる機会の一つにしていることが多いです。
冷たくても温かくても食べられるアイスランドの家庭の味と言えるでしょう!
スヴィーザスルタはなんと羊の顔のゼリーです!
どういう物かと言いますとまず羊の頭を塩水につけ、数時間弱火でじっくり煮込んだ後、身を骨からほぐして型に入れます。
それを一晩冷やして完成。
こうしてできたゼリーをフラットブレッドという伝統のライ麦パンに塗って食べます。
保存がきくのでお弁当にも人気で職場にも持ってくる人がいるそうですよ。
アイスランドのスーパーマーケットではこのような冷凍ケースでアイスランドラムを売っており、この一角でスヴィーザスルタやスラゥトゥルが陳列されてます(肝心の商品の写真撮り忘れてしまいました…泣)
このようにアイスランドでは誰もが知る身近な伝統料理です。
中でもスヴィーザスルタの見た目はなかなか驚きですよ。(興味ある方は検索してみてください)
私も現物の写真を手に入れたらSNSに投稿するかも…?
さて、長くなりましたがアイスランドラム料理も登場する映画『<主婦>の学校』は10月16日(明日!)より順次公開開始です!
私たちアイスランドラム協会は映画『<主婦>の学校』を応援しています!
アイスランドのレイキャビクにある、1942年に創立された伝統ある「主婦の学校」を取材したドキュメンタリー映画。その学校の取り組みに惚れ込んだアイスランド人女性監督 ステファニア・トルスさん(Stefanía Thors)が、10年の準備期間を経て作り上げた映画作品はアイスランドに興味があってもなくても必見です!